彫迪の書体が、やっとこさ書けたので名刺をつくった。
春藤治郎左衛門。父親の敵討ちをするため非人となり、敵が試し切りに来ると信じ敵討ちを叶えた人物。
全てお任せの刺青ですが、俺に合う絵柄になった。
地蔵を切り着けている絵に見えるが、敵討ちの場面にも、物語にも地蔵は出て来ない。
お客さんと、その話をしていたら、お客さんが「絵っていうものは、物語に正確に描かれているとは限らず、見る者に考えさせる(想像)絵も多いと思いますよ。特に昔の絵は。」と言っていた。
絵に限らず、言ってる本人が意味も分からず決め事を主張してるのを見る時もあるけど、意味のある決め事も良いけど、頭を柔らかく壊して考えるのも良いな。
お客さんの言った事で、今まではこうでないといけない、という考えが無くなったので絵も額も自由に描いていこう。